語り部プロローグ
~創業メンバーより~
prologue
語り部プロローグ/創業メンバーより
prologue 01執行役員統括本部長 附田 さつき 苦労の分だけ幸せを実感できる利他の心が判断基準
今となっては恥ずかしい思い出ですが、365日四六時中働く社長に愚痴を言っては、よく泣きました。社長なのに現場のど真ん中で一番汗を流し、限られたわずかな時間で話し合いの場を作っては、「この状態が5年も10年先も続くなら事業をやる意味はない」という代表。
創業当時、金融機関に融資を断れてもめげることなく、出張買取先で脚を骨折したまま3日も湿布をして働き続け、出張の際にはマンガ喫茶に寝泊まりするなど、間近で代表の行動を見てきました。そんな時期もほんの数年前の話ですが、現在、私自身も責任ある立場で仕事を任され、改めて会社運営の難しさを痛感しています。
私たちが考える理想的な社会は、会社の中の理念にもありますが、「利他の心」をもつ社会だと思います。私たちはよく「お役立ち」という言葉もよく使いますが、相手のために自分たちは何ができるか、どう役立てるか。それにはまず、相手の立場をよくわかってあげる努力をすることだと思います。
相手の顔を見ながら対話をし、意見を出し合うことで避けられる争い事は多いと思といます。会社では月に3回の会議がありますが、京セラの創業者である稲盛和夫さんのフィロソフィーを自分たちの仕事に照らし合わせて読み合わせをしています。
会社とは、一人でできないことを組織的に大きなことができる。経営とは、組織の力を効果的に発揮できるように努力すること。その先に私たちの経営理念の達成があると考えています。
「教えることは二度学ぶ」つまり、人に教えようとするときに自分の知らないことがあることに気づき、教えるたびに改めて学び直すという意味ですが、社内で実践していることです。創業してからまもなく、「ハウスルール」と「業務マニュアル」の製作に着手しました。このルールとマニュアルは、考え方を共有するためのツールでもありますが、教えられる側のツールでなく、教える側のツールとして作られています。
当社では入社間もない社員にも次に入社してきた社員を育成担当者として店舗運営の基礎を共に学んでもらいます。 私自身も創業当時、価値観、考え方の違いで悩みました。しかし、経営する側の立場に立って考えると会社に無関心な人と仕事することほどつらいことはありません。同じベクトルの方向に、会社の理念を共有できる仲間を増やして行きます。
語り部プロローグ/創業メンバーより
prologue 02執行役員 室長 野元 綾菜 信頼関係で結ばれた
組織の強さと会社の未来
私は、アパレル業界から転身し、現在に至ります。地元百貨店で大手アパレルブランドのテナント店長として勤めていた時の出逢いがきっかけです。その当時の私は、店舗運営上の悩みを抱えて苦しんでいました。そんな時に声をかけてくれたのが、当時の上司でもある附田。
いよいよ入社して驚いたことは、権限の委譲そして会社の成長とスピード感。当時は、自身も店舗の責任者としての店舗運営と損益計算書バランスシートの作成までがすべて店長の仕事。勿論、初めからそのような環境に馴染めたわけではありませんが、責任ある立場になるに連れてその意味を理解するようになりました。
「企業は人なり、現場の声を吸い上げよう」とはマネジメントにおいてよく言われる文言です。とはいえ、これを確実に継続して実行できている組織はそう多くないはずです。私たちは、現場第一主義。社長も執行役員も積極的に現場に出て汗を流す。 現場から離れたところにいるトップマネジメントが独自に方策を決定するのではなく現場からの情報を集積し、対話を通して物事を決定して行きます。
私たちの使命は、分身を育てること。人の成長があるから会社が成長する。 組織は、刻々と変化することに対応する能力を養い努力する。それが、会社が掲げる「幸福の追求」であり、利益はその手段でもあります。会社が、常に次のステップに挑もうとする中、私たちは初心を忘れず前進します。
当社の経営理念である「運営事業を通じての地域社会への貢献」「全従業員物心両面の幸福の追求」は、単なるスローガンではなく、創業当時から常に企業としてどうあるべきか検討されてきました。利益を追求することで、従業員の生活の保障や納税、事業拡大における雇用につなげる。確かに大切なことですが、現代では企業における社会的な責任がより強く求められるようになりつつあります。
「企業の社会的責任」や弊社でも推進する「持続可能な開発目標」と併せて進める部署として2022年3月に社長室付で事業戦略室が設立されました。協力会社との関係もより強固なものになりつつあり、循環型社会に貢献できるより良い仕組みをこれからも構築しながら事業活動を通して貢献して参ります。